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天災占に関する備忘録

火曜日, 8月 15th, 2017

断易において天災占を行う場合、常に完璧な占筮が可能な人間などいないに等しいため、天災そのものの時期や場所を占うだけでは充分とはいえない。占えないことはないが、その性質上誤断は許されない。時期を予測して外れるのはまだいいにしても、名の売れた易者が安全と断定した時期に災害があれば、いたずらに被害の拡大を招きかねない恐れがある。確実を期すためには、以下のことを別に筮して、補足とする。

・国の経済状況の推移。国家的規模の災害に見舞われた場合、経済的な大打撃をこうむるため、もっとも確実な指標となりうる。また、一時に海外から救援資金と物資が集中するようであれば、その動く時期を知ることで、事後の日付をある程度確定できる。大なれば国、小なれば都道府県、あるいは市町村規模での査定も可能。国内の場合は、義援金の動きではなく、支援金の動きに限定する。なぜなら、義援金は直接被害者のもとに届けられる性質のものであるので、いったん赤十字などでプールした後に支給され、場合によっては半年以上経過しなければ被災地には届かないし、福島の原発周辺区域の皆さんのように、被災者が移転を余儀なくされた場合など、被災地以外のに届くこともある。日本財団などの支援金は、速やかに被災地の復旧予算に充当できるよう届けられるから、着眼するなら支援金の方。具体的な場所を示せなくとも、ベクトルくらいは把握できる。金融の知識があれば、株や為替の動向でも判断できるかもしれない。

・特定の地域に住む人々の年運を調べる。被災地となりうる場所を特定出来たら、その地域に住む人々や、その地域にある建物の運勢を筮する。官鬼の害などが一定の期間に集中していれば、被災の時期を裏付ける。親族や友人よりも赤の他人を筮することを勧める。官鬼と子孫に着眼しなければならない以上、応爻を用神に出来る方が都合がよい。

・災害後の動きから地域を確定する。国の中枢にいる人や報道機関が、果たしていつどのような方位に動くかを知ることも、被災地の確定の一つの目安となりうる。

・緊急速報を受信する時期、あるいは有線などで避難勧告が放送される時期から予想する。

・私も京都で揺れを経験した阪神淡路大震災の時は、村山富市が首相だったが、最後の最後まで自衛隊の出動をためらっていたのを覚えている。複数の県にまたがる広域災害が起きた時、余程の自衛隊嫌いの政党が与党となっているのでなければ、速やかに自衛隊が出動するだろうから、自衛隊の災害用車両が緊急出動する時期や方位を調べることも重要。

・台風や竜巻、突風、豪雨、落雷などは気象占の領域。地震/火山/津波は天災占。物理的な災害は物来我就の理で読むケースもあるので、求財占なども抑えておく。作物の被害は農業占。災害がきっかけとなって体調を崩す可能性がある場合は身命占(疾病占は病気の種類や治療法を推察するためのもの)。死期から逆算する場合は天寿占。

他、思いついた時点で追記予定。とにかくどれだけ慎重を期しても足りないジャンル。

老婆心ながら

土曜日, 8月 5th, 2017

私を心底満足させてくれる情報など、ネットにはないに等しいということに気づいて以来、断易に関してググるということはなくなったが、この間は仕事がらみで調べないといけないことがあったのに、どうしたことだか「断易」という語句を入力して検索をしてしまって、とあるブログの記事に遭遇。そのブログの存在は以前から知っていたし、断易に関するブログの中では間違いなく有益な方だという認識をしていたので、その内容に釈然としない想いを抱いてしまった。

ブログ主曰く、軍事占では我が将を子孫、敵将を官鬼として判断したりするので、スポーツの試合でも、それを敷衍して、世爻応爻以外に、子孫と官鬼に着眼してもいいのではないか――ということだったんだが、確定情報ではなく仮説の提唱であるというという点で酌むべき部分もあるにしても、官鬼と子孫で判断するのはいささか不都合も多いのではないかと感じたのね。

軍事占においてもっともゆるがせにしてはならない、官鬼と子孫のパワーバランスだけど、なぜ官鬼と子孫になるかというと、我と我が国を世爻、彼と彼の国が応爻であるという前提で、我を傷つけ苦しめる星である官鬼を敵軍の将とみなし、それを制することが出来る唯一の五類である子孫を我が国の安寧を維持する将とする――という考え方があるからなのね。おそらくこのブログ主も、他の記事の文章から推察するに、そのあたりのことは十分に知悉しているはず。それなのになぜ官鬼と子孫でスポーツの勝敗の判断が出来るのではないかと考えたのか、そのあたりが謎というか、消化不良。ケアレスミスかしら。

一つには、戦争に関しても、スポーツに関しても、勝敗や敵味方という概念を共有するからなんだろうけど、戦争における敵はenemyであり、スポーツにおける敵はrival。だから前者に関しては、敵=官鬼でいいけれど、後者の場合は、敵=兄弟と考えるのが順当。なんとなれば、兄弟は同じ利益や権利、名声を奪い合う敵対者の用神だから。監督と選手は運命共同体である以上、敵の監督の用神は兄弟となる。ここまで書けばわかるわよね。そう、スポーツにおいて、世爻応爻以外で勝敗を左右する用神を求める場合、軍事占のように官鬼と子孫を判断に加えるのではなく、あくまでも兄弟と官鬼。忌殺である子孫が動けば、むしろチームは負けてしまうのよね。

スポーツを占う場合に注意すべき点を挙げておくと、ホームかアウェイかという点を考慮する場合には、軍事占の断法も、ある程度有用になる。しかし、不倶戴天の国や地域同士が代理戦争目的で行い、その結果ホームだったりアウェイだったり、試合会場近辺が興奮したフーリガンによって破壊されつくしたり、相手が死ぬまで石を投げあう石合戦がオリンピック種目として採用されるなどとという極めて特殊な状況でなければ、参考にすべきはあくまでもライバルと競い合い結果を残すという共通のバックボーンを持つ試験占や功名占の断法以外には考えられない。角度を変えて占いたい場合は、賞金や優勝カップがどのチームにもたらされるかという観点で筮するのも良い。その場合は財事占。我から求めれば凶。物から来れば吉。おそらく一番判断に迷うのが、フィギュアスケートなど、複数の審査員の判断で順位が左右される競技。厳格なポイント制である分割り引いて考える必要もあるが、裁判占や選挙占の断法が参考になる。

基本的には「出来る子」であるくだんのブログ主がこの投稿を読んだら、十中八九不快に感じるだろうとは思うが、出来る子であればこそ、放置しておいてはいけない気がするので、タイトルに書いた通り、老婆心ながら、私見を述べておく。

断易精薀修正プロジェクト

金曜日, 8月 5th, 2016

定期的に読み返しては、己の記憶の崩壊ぶりに嘆くばかりの八幡書店版断易精薀。何しろ最初に買ったのって、もう15年前だもの。忘れもするわな。読むたびに新鮮な気持ちになれるのは、単に私が鶏頭だからかもしれない。

納甲に関しての部分的なミスや、原本由来の六神の説明における朱雀の項の欠如なら、以前も指摘しておいたけど、357ページ、「四、妻財もし己午の爻に臨み発動し子孫に化し、或いは日月動爻子孫となりて之を生ずることあれば、必ず夏期大旱の兆とす。」には、果たして言及していたかしら。したような気もするけど、改めて記しておくと、「己午」ではなく「巳午」のミスです。明らかに。

火行の地支である巳午に、晴天の用神である妻財が臨んで、回頭の生となるか、あるいは子孫が発動するか、あるいは日辰月建が子孫となって妻財を生じるかすれば、大旱魃になりうるという意味。現代風に解釈すれば水不足ね。言及はされていないけど、本爻妻財が巳であれば、帝旺であり進神となる午に化してもほぼ同じ。またこの手の占的では用いない沐浴と生を兼ねる卯に化すより、長生と生を兼ねる寅に化した場合の回頭の生の方が、さらに激烈。寅巳の害に関しては、些事だから別に言及しなくてもいいはず。

記憶の再構築は続く。

追記。全身全霊で阿諛追従をする人達を久しぶりに拝みたくて、名前を出してはいけない某掲示板を覗く。射覆かー。正しくは「しゃふく」ではなく「せきふ」と読むんだけどね、これ。でも、さすがはおもねりのブラックホール、誰も指摘を出来ずにいるのが微笑ましくて仕方ない。ただ、技法として応爻を用いるのはどうなんだろう。「器に隠された物は何」という占的であれば、私なら卦身(月卦身ではない方)や伏蔵、墓、空亡を重視するはずだけど、まあ応爻を用いるという考え方の根底までは否定しない。そもそも断易で射覆をやりたいなら、擲銭法ではなく爻卦が出る筮法でないとダメな気も。臨んだ五類と、その五行と六神だけでは、論拠とするには、薄弱なのではないかしら。

お笑いブームは断易界に移動しました

日曜日, 9月 27th, 2015

虚言癖に悩まされる日々。

数年遅れの一人お笑いブームを楽しみつつ、断易にフィードバックしてみた。まだ実占していないので、大まかな形だけ。ボケとツッコミを子孫官鬼や兄弟妻財の組み合わせにしなかったのは、ちょっと無理がある気がしたから。

ちなみにこの場合の「芸人」は、昨今使われがちなお笑い芸人限定。

誰ですか下らないことに断易を巻き込むななんて怒っている人は。指摘としては正しいじゃあないか。ぐうの音も出ないわ。全く。