Posts Tagged ‘易’

いんしつろくと入力すると

火曜日, 8月 1st, 2017

陰湿録と変換されるなんて、道徳も何もあったもんじゃないわね。IMEめ。

仕事の合間の息抜きに読んでみようかと思って、デジコレさんから訳陰騭録 : 袁氏家訓をダウンロード。ページが想定外に少なくて良かった。昔、高藤総一郎の本で紹介されていたりしたなあと懐かしく感じつつ読んでみたところ、「邵康節の易」で占われたと記してある。梅花心易も一時かじっていた人間に言わせれば、そんな無茶なという感じ。細かい数字の部分までとにかくずばずば当てられましたという設定自体がどうも胡散臭い。それとも現在伝わっている以外の技法があるのかしらね。

陰徳という言葉それ自体はステキだと思うんだけど、本人が徳のつもりでやっていても、結果として他人の成長の機会を奪ってしまうのであれば、ただの過干渉なのよね。逆に、目の前の問題をあえて放置しておいたほうが結局は誰かのためになることもある。世の中そんな単純じゃないだろうなんて受け止め方をしてはダメかしら。

浪花色八卦

木曜日, 7月 27th, 2017

石川巌編「三都洒落本」に、外山翁による易のパロディとして「浪花色八卦」というのが収録されている。簪を算木に見立て、大阪の色街の地域差を易経の文章風に記してある。もともとは江戸時代の洒落本らしい。宝暦年間に大阪で発行されたものだとか。「八卦」という検索語句でヒットしたので読んでみたが、易に関してたしなみがあり、同時に色街に詳しくなければ書けないような内容なので、はなはだ粋だなと――

ところで、「ラティラハスヤ」というインドの性愛に関する書物もデジタルコレクション入りしているんだけど、ラインナップの多彩さは、さすがは国会図書館という他ない。男性器の増大術も掲載されているみたいよ。いろいろ塗ってこすって、その結果腫れているだけじゃないかという気もするけど。当然カーマスートラも大正12年に翻訳されて発刊済み。日本よ……。

十一占とはなんぞ

火曜日, 7月 25th, 2017

その昔、算盤で易卦が立てられると何かの本で読んで、てっきり象牙とかで出来ているお高級算盤をじゃらじゃら振った後、何かしらの法則にのっとったはじき方をして、これ以上ないくらいに神秘的な卦の立て方をするんだろうと思い込んでいた時期がある。その後調べて詳細を知り、全身が弛緩。まさか年月日時を数字に変換した後足して割るだけなんて。しかも変爻は一つだけ。その程度暗算でも出来るではないの、きー――なんて腹を立てたことがあったなあと、懐かしく思い返しながら、石黒玄三の「算易と銭易」を読む。昨日から足利学校の蔵書目録を調べていたんだが、四書五経の類はあっても、断易の本が見当たらず、逃避してしまったというわけ。

前半は擲銭法(の簡易版。六枚一度に投じて一つの卦を立てる方法)と算盤あるいは筆算での立卦の手順、および得卦の解説がされていて、これに関してはごくありふれた初学者向きの易書なんだが、秘伝十一占というのが掲載してあって、なんじゃらほいと悩んでしまった。十一占で検索をしても、漫画関係の記事しか出てこず途方にくれたが、本文中の「中断当卦」で検索をしたら、「江戸の易占」というブログの記事がヒットし、内容を読んで膝を打った次第。八卦抄って、名前だけは聞いたことがあるわ。本文の解説を読むと、一種の数秘術仕立てになっているんだけど、どうひいき目に受け止めても当たるとは思えないので、実占で用いる気はさらさらない。詳細は「江戸の易占」様で確認を。

他には姓名判断として用いる名諱八卦などの記述も。平成ももう終わるというのに、名と諱(いみな)とか言われてもねえ。普通に氏名でいいのかしら。

資料として「当たりか外れか」と言われれば、即座に「外れ」と断言せざるを得ない内容なんだが、それもまたデジタルコレクション漁りのご愛敬ということで。

それにしてもいい断易の資料はないものかしらねえ。